カテゴリー: 安土城天主

逆算2続編。七重と九重で瓜二つとは? 安土城天主は「東側」も懸造り舞台が張り出していたのかも…

【 これはもう危機的… 】
財務省の「言葉のごまかし」には辟易(へきえき)するばかりですが、そんな
財務省が、「ロボット」文雄を人質にとって、やりたい放題に!…
 
このタイミングで「増税」発言をさせたのは、来年度予算から「増税路線」をぶち込みたい財務省の日程的な都合でしかないのでしょう。 そしてもう「ロボット」の“使い捨て”も、織り込み済みで。

今や完全にキッシー「ロボット」文雄をあやつる財務省の「言葉のごまかし」には前科が多く、例えば「消費税」で言えば、そもそも、消費税は消費者が店にあずけた税金ではない、という裁判での判決(東京地裁:平成2年3月26日)がとうに出ております。
 
その実態は当初の名称案どおりの「売上税」に他ならず、当時、それに猛反発した商店主らの大規模デモにおじけづいた大蔵官僚=財務官僚が、名称を「消費税」と変えて、あたかも消費者がはらう税金を店が預かるだけだ、といった「言葉のごまかし」で成立させ、それが今日まで続いたのが消費税です。
 
いま実際に、お店が税務署に一年分の消費税をおさめる時は、我々がはらった商品一個一個の消費税を細かく「合算」しているわけではなく、ざっくりと、一年分の課税売上高をもとに計算するだけですし、そして今、そんな“欠陥”を逆手にとって、新たな税収や天下り先のネタになりそうなのが「インボイス制度」でしょう。
 
……… ことほど左様に、「国債」の国際的な常識(※税収での償還はしない)から外れた扱い方といい、火事場ドロボウ同然の「防衛増税」(※全額が防衛目的税とも言っていない!)といい、財務省(財務官僚)の「言葉のごまかし」には、辟易(へきえき=うんざり)するばかりです。

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【 追記 】
この件では「増税」容認派?ならぬ推進派!の猪口邦子議員が、耳を疑うほどの幼稚な見解を述べておられますが、ドイツが今年6月、起債による14兆円基金(すなわち100%国債!)でGDP比2%まで国防費を増額することを決めた事実(→ ドイツ人は失礼な人々ですか?)も、「軍備は国債で」という近代国家の常套手段も、ご存じないのでしょうか ……
 
 
【 長くなって恐縮ですが、ちなみに。】
英語版ウィキペディアのGovernment bond(国債)では…
Credit risk(信用リスク)
A government bond in a country’s own currency is strictly speaking a risk-free bond, because the government can if necessary create additional currency in order to redeem the bond at maturity.
自国通貨の国債は、政府が必要に応じて満期時に債券を償還するために追加の通貨を作成できるため、厳密に言えばリスクのない債券です。……
 
つまり、国債とは、現状でも借換債(かりかえさい)で処理できていますし、そうでなくても上記の仕組みがあるため、いわゆる「将来世代へのツケだとか、借金だとか」という(※現総理もすっかりマインドコントロールされた)単純な理解の仕方は、財務省による“子供だまし”か、自虐(じぎゃく)趣味に近い“自縄自縛(じじょうじばく)のプロパガンダ”!…でしかありません。
 
 
では、なぜ財務省は、高橋洋一先生おとくいの「巨大な埋蔵金」には一切、手を付けたがらないのか?(→ 上念司さんのギモン)と言えば、それをやれば、この先10年から20年は、いっさい「増税」できなくなってしまう!!→ → 財務官僚が、自分らの出世のための「点数かせぎ」ができなくなり、将来の天下り先での莫大な退職金かせぎも出来なくなるので、それは、ゼッタイに、やりたくない……ということだけ、なのです。

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さてさて、前回の記事おいて、
織田信長の重臣・柴田勝家の天守が似た構想であっても、何の不思議も無いのでしょうし、過去の記事で「北ノ庄城天守と安土城天主は瓜二つかも…」などと申し上げたことも、まんざらではなかったのかもしれません。
と申しあげた件について、今回は、新たな天守画イラスト!!をご用意しつつ、続編をお届けしたいと思うのです。
 
 
 
< 逆算2続編。 七重と九重で瓜二つとは?
  安土城天主は「東側」も懸造り舞台が張り出していたのかも… >

 
 
 

そのように思い立った理由として、その「過去の記事」では、こんな図をお示ししながら、「瓜二つ」と放言したわけでしたが…

これ、よくよく考えますと、建物の外観上は「九重」に見えないのでしょうし、そもそも安土城天主のあらゆる復元案も、外観は「七重」に見えないわけであり、そんなこんなを考えれば、七重と九重で瓜二つ、などと言うのは、チョット無理があったのかも……

と弱気になったのも束の間(つかのま)、むしろ、安土城天主じたいが、眺める角度によっては、外観で「九重」に見えた角度があったのかもしれない… と脳髄にヒラメキまして、それは実に、これまでお見せして来なかった当サイトの安土城天主「東面」の復元には、年来の“未解決”問題があったから、と申せましょう。

2009年度リポートより)
< 重要文献は天主台の南北と東西の寸法を“逆に”伝えてきた…… >

ご覧の図は上が南になりますが、これは静嘉堂文庫蔵『天守指図』の「二重目」=天主台上一階の平面図を、発掘調査の図に重ねますと、『信長記』等の文献記録はなんと!東西・南北の数値が逆だった?と、年度リポートで申し上げた際のものです。

で、実を申せば、この時点でも、本来なら申し上げるべきだった検討課題として、以下の図(※同様の図に文献記録の各部屋の名称をダブらせたもの)でも分かる、未解決の問題がありました。

【 今さら…ながらのご報告 】→ あやしすぎるグリッドの一致。

!――― ご覧の(黒い大きな矢印の)天主台東側にあった建物(礎石列)というのは、天主とは別棟の何かだったのか……いやそうではなくて、ここまで天主台上の礎石列の並び(グリッド)とぴったりと一致する以上は、ほとんど天主台に一体化した建物の類いだったのではないか、と。

しかも、この礎石列は、前述の「東西20間」の東端のラインに合致していて!… というのは、やはり(今さら…ながらも)非常に見逃せないものがあります。

そこで、この際は、思い切った仮定を。

 
そして以下の図(2009年のブログ記事より)で申せば、これは天主と伝本丸の御殿(行幸殿?)との接続について、有名な御所の「長橋廊」に見立てた際のものでしたが…

これについても、申し上げた「東側」の懸造り(かけづくり)舞台が、このあたりまで連続していた可能性もありそうでして、それを『天守指図』にある天主台の南東方向の石段を含めて考えますと、これら全体が、立体交差で一体化していたのかも!… という風に、妄想はふくらむ一方なのです。

(今回の訂正版)

 
 
< 安土城天主は「東側」も!懸造り舞台が城内外を見下ろしていたか >
 
 

(従来イラスト)

さて、それでは、以上のごとき諸点を踏まえて、これまでご覧いただいたイラスト(北西の山麓から見上げた様子)の真逆!にあたる、「南東」側の外観=伝本丸内から見上げた安土城天主の姿(当サイト解釈)をご覧いただきましょう。



!!……… これらはひとえに『天守指図』の解釈に従った結果であり、従来イラストよりもさらに込み入った感じの外観になりますが、それはこちら側=南東側が天主の「内正面」にあたっていて、城の様々な機能や使い勝手の要求に応える必要があったからだと想定しております。

図【→1】 伝本丸にあった御殿との接続方法としては、このように「東側」懸造り舞台との一体的な構造とすれば、御殿の「二階」!への接続だったのかもしれません。

図【→2】 『天守指図』に従って二重目(天主台上一階)の内部、南西隅の一角に「対面の場」(十二畳 鵞(がちょう)の間)を想定しますと、建物の南側に張り出した出窓(次八畳 儒者の間)というのは、言わば「中門廊」の役割を兼ねていたのかもしれません。

なお、付櫓の破風や窓の奇妙な配置について申し添えますと、これらは北西側イラストの作成時と同じく、『天守指図』四重目の“不審な破風?の表現”を、あえてそのまま採り入れたものです。

で、こういう天主ならば、見る角度によって、外観が「九重」に見えたのでは!?

(※次回に続く)
 

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